定年退職後に新築の戸建て住宅や分譲マンションを購入する人が増えています。「退職してから?なぜ?」と思われる方も少なくないでしょう。
その理由と、定年退職後に新築を購入するメリットを調べてみました。
平均寿命は伸びている
まず知っておく必要があるのは、前世代よりだいぶ長くなった平均寿命です。
前世代では平均寿命は70年前後。60歳で定年退職をすれば、以前は「あとは短い老後を生きる」ということになりましたが、今はそうではありません。定年後の人生がまだ20年、30年あるというのが普通になってきているのです。
人間にとって20年、30年という歳月は、けっして短いものではないでしょう。つまり、現在の日本人の多くは、「定年を機に、新たな人生がスタートする」という意識を持つものなのです。
そのための「新居」を買う人が増えているわけです。
家族構成が大きく変わる現代人
子供を含めた家族3人もしくは4人以上の生活のための住居を、若いころにローンを組んで購入するというのが一般的でしょう。
それが定年退職になるころには、新婚時代と同じように「夫婦二人の生活」に戻っているケースが多くなります。
すると、「今住んでいる家の間取りは多すぎる。もっとコンパクトな、老夫婦二人暮らしにふさわしい住まいに移りたい」という気持ちが生まれてくるわけです。
家のローンは完済していますし、退職金も入った。今の家を売れば別の、もっと使い勝手のいい家を購入することができると考える、シニア世代が増えているのです。
また、新築物件を購入すれば、万が一の時に、子供たちに価値のある財産として残すこともできます。
つまり、定年退職後に新築物件を購入するのは、徹頭徹尾「合理的な選択」ということができるでしょう。
「より幸せなセカンドライフ」を想定し、そのために、シニアになって新築物件を購入する人が増えているのです。