退職をされる方へのお祝いには、「今までお仕事お疲れ様でした。明日からの新しい人生もいきいきと楽しんでください!」というメッセージを込めるのが大切です。
嬉しい!と思って貰える一番のものは、そういった気持ちであったり、その人の趣味や第2の人生に合わせてあるかどうか、が重要でしょう。
相手をよく知り、ちょっとした世間話から退職祝いを贈った、そんなエピソードを投稿いただきました。
相手の夢から退職祝いを選んだ
自分の勤めている会社で、入社時からお世話になっていた部長が退職をされたときには、モンブランの万年筆を贈り物にしました。
モンブランの万年筆は高級ではありますが、使わない人には全く嬉しいと思えない物かもしれません。しかしあえてそれを選んだのには、その部長の夢が理由でした。
部長は、学生の頃に文学作家を目指したこともある人でした。父親からもらった安い万年筆で文豪気分で原稿用紙に拙い文を書いたこともあるそうです。「退職して時間ができたら自伝でも書いてみたい」と何気ない世間話のときに話してくれたことがありました。
普段から読書家で、通勤時間や寝る前に色々小説を読むことも知っていたので素敵だなと印象に残っていました。
その話を部内の人に伝えて、贈り物はそういう物書きに関わるもの、と決めました。
モンブランの万年筆に革ケースと名前を入れてもらって約10万円弱でした。お祝いは部内で割り勘だったので実現した金額だったかもしれません。
でも花束と万年筆を渡したときに、「自分の夢を覚えていてくれて本当にありがとう。第2の人生で大事に使います。」と心からの感謝と笑顔を見ることができました。
値段ではなく、本当に部長の嬉しい物になったんだなと私も嬉しくなりました。
まとめ
隠しきれない夢を現実のプレゼントにした、大変素敵なエピソードでした。
感謝を伝える退職祝いは、単に値段が高いとか高級品というものではなく、その方の趣味や次の人生に寄り添えるものをと考えたほうが、より深い意味のプレゼントとなるはずです。
その相手のためにと考えた時間や手間が贈られた相手には必ず伝わります。
それが”嬉しい”という気持ちに繋がるのでしょう。